『うちの所有地を買いたいという人から連絡を受けたのだけど。。』成田市内に不動産を所有している一般個人の方から相談を受けました。知らない人から突然「お宅の不動産を買いたい」と連絡を受けてもいきなり自宅で会うのは心配ですよね。スマイル・リンク(株)では“成田の街の不動産屋”として不動産に関するお悩みや心配事の解決のお手伝いをしています。今回はその不動産所有者さんと購入希望者さんにご面談の場所として当社の打ち合わせスペースをご提供しました。
こんにちは。成田の不動産屋、スマイル・リンク(株)の川邉です。
不動産屋をいれずに一般の方同士が相対で不動産取引をする個人間売買が少しずつ増えてきているように感じます。
しかし、多くの方にとって知らない方といきなり商談に入るということは不安に感じられるものなのではないでしょうか？
今回、ご相談の連絡をくださった方は、1年ほど前に1度会いあしたことがある方でした。当社が成田駅そばに所有している戸建て、アパートがあるのですが、その物件の隣地を所有している方でして、その方の敷地の植栽が当社の物件に越境していたので、その解消をお願いした経緯があったのです。
普通、植栽の越境をお願いすると面倒くさがる方が多いのですが、その方はとても気分よく快諾してくださり、越境していた木を伐採してくださったのです。
そんなご縁もあって今回当社にご相談くださったのですが
話を聞くと「成田市内に住む方がうちの土地を売ってくれと言ってきているんです」
とのこと。
私 「いくらで買いたいと言っているのですか？？」
相談者の方 「そこまで具体的な話はしてきていないのですよ」
私はその話を聞いて「なるほど、ちょっと引っかかるな。。」と思いました。
これは一緒に話を聞いてあげた方が良いなと感じたので
「それでは、うちの店を使ってください。
うちの店でその購入希望者の方と打ち合わせをしていただければ
私もそばで話を聞いていてアドバイスできることがあるかもしれません」
とご提案しました。
相談者さんはこの申し出を大変喜んでくださって
当店の契約スペースで購入希望者の方と打ち合わせが行われました。
当事者同士のお話なので詳細は割愛しますが、
相談者さんにはとても喜んでいただける結果となりました。
（お礼にお菓子いただいてしまいました。
その不動産個人売買は“対等”な取引ですか？？
今回の出来事を通じて感じたのは、
“不動産の個人売買をする当事者間には大きな情報格差があり得る”
ということでした。
要するに、不動産取引をほとんどしたことが無い人が、不動産屋ではないにしてもほとんどプロのような知識を持っている人と取引をすることになってしまうかもしれないということです。そして、その事実に気づいていて取引をするのであれば良いのですが、相手方が普通の素人を装って接触してくるケースも少なくないでしょう。そのような場合、相手方に悪意があれば、相手側の都合に良い契約内容で話をまとまられてしまうかもしれません。
たとえば不動産取引で『現況引き渡し』という言葉があります。
しかし、現況引き渡しという言葉の中身をどのように定めるのかということによって
不動産売買を終えた後にも不動産所有者に責任がかかってくることも十分にありえます。これはその方法を知っている人が知らない人を相手に取引するときには簡単に
自分に都合が良いように契約内容を作ってしまうことができます。
世の中には不動産業の免許をもたずに不動産取引をしている人たちが大勢います。
そういう人たちは宅地建物取引業者のように行政の監督や規制を受けないので
何か問題があっても簡単に逃げることができてしまいますから、宅地建物取引業者を相手に取引をするときのようには責任を追及することができません。
不動産の個人売買というのは、やはりある程度不動産取引に慣れた人でないと危なっかしいように思えた出来事でした。
成田駅そばの当店までいらっしゃることができる人でしたら個人売買の場所の提供と
簡単なアドバイスくらいしますので、声をかけてくださいね。
（言っておきますが、手土産はいりません。さっきお菓子をいただいたことを披露したのは“お心遣いがありがたい”という気持ちで書いたのであって、相談に来るなら何か持ってこいという意味ではないのです。本当ですよ。。。）
スマイル・リンク株式会社
宅地建物取引士・2級FP技能士
川邉 雅信（かわべ まさのぶ）
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